私の読書スタイル①(思い出話)
物心ついた頃から、本が身近にありました。
絵本、児童書、小説。
年齢が上がるにつれ、読むものは変わったけれど。実は今でも、絵本や児童書が好きだったりします。
なんとなく、自分は周りと違うかも…と思い始めたのは、小学校の3年生か4年生の頃でした。
コミュニケーションや勉強、運動、両親や身内との関係。全てが微妙にズレているような感覚。ただただ、しんどいとしか言いようのない、出口が見えないトンネルにいるような感じ。
しかし、そんな中でも、本があったから、そんな生きづらさを抱えながらも、日々の生活を耐えることができました。
学校の図書館だけでは足らず、休みの日には、父に頼んで公立の図書館によく連れて行ってもらいました。
1日に1冊か2日に1冊くらいのペースで読んでいたと記憶しています。本当に、子供の頃は、勉強などせず、読書漬けでした。よくあれだけ読めていたなあと、今は思います。
いろんな作家さん、いろんなジャンルの本を読んできたけれど。
今までに1番印象に残っているのは、折原みとさんの戦争をテーマにした小説(題名忘れた…)と、森絵都さんの「カラフル」です。どちらも、小学校高学年〜中学生に読んだもの。
私自身が終戦記念日生まれということで、戦争のこと、命のこと、幼いころから関心がありました。折原さんの本を手に取ったのも、そういう理由からだったと思います。きちんと戦争のことに向き合ったのは、この時が初めてでした。
「生きづらさ」を抱えているのは自分だけじゃない。そう思うことができたのは、森さんの「カラフル」でした。こちらも、ざっくり言うと、生きること・死ぬことに関する小説。辛い時期の私にっとて、支えになるような内容でした。
本を読むこと。
それは、知識を得るためだけでなく、気持ちを落ち着かせるためのものでもあると思います。
辛いとき、悲しいとき、たまたま読んでいる本の一説に、救われることがある。いろんな人生を追体験することで、生きる希望を得ることができる。
本がなかったら、今の私はないです。
今までも、これからも、本は私のそばにあるものだと思います。